40代ママの乳癌体験談 ~①乳がん宣告編~




こんばんは!
更新頻度が低くていつもお久しぶりになってしまいます。

なんと乳がんになってしまったので、体験記を綴っていこうと思います。
こちらの記事では、乳がん検診から乳がん判定までの状況報告です。

えっ?!まさか私が乳がん?

2023年10月下旬
いつもの乳がん検診に行きました。

もうかれこれ15年以上前から、マンモとエコーのセット検診を毎年しています。
きっかけは会社の健康診断で要精密検査になったから。

それに父方の伯母さん3人、全員が乳がん経験者だからです。
3人のうち一人は別の癌で数か月前に他界し、他2人は今も健在。
私にとっては乳がんは身近な存在なので、いつか私もなるんだろうなと、
要精密検査になった以降は必ず、年に一回乳がん専門クリニックで健康診断をうけています。

15年前の乳がん専門クリニックでの検査結果は、乳腺石灰化と良性の嚢胞でした。その後、毎年毎年同じ結果で問題なし。
検診に行っては結果を知りほっとする、の繰り返し。

いつか自分もなるとは思っていても、本当に自分がなるとは思いもしなかった。
なるなら60代以降だと思ってた。(私の年齢は40代半ばです)

だがしかし!!!
ついにその時が…
エコーもマンモも終え、
やれやれ今日も無事帰るかと思った矢先、
先生の診察があるのでこちらへお入りくださいとの声がけが…

え?なんで?
ここ3年ほど先生の診察はなく、帰宅するだけなのになぜ今回は診察が…?
そうか!3年ごとに先生の問診が入るパターンなのか
と軽い足取りで診察室へ向けった結果

先生:「乳がんの疑いがあります。
良性の可能性もありますが、エコーの状況から
癌の可能性がかなり高いです。」

と…。

えっ?まさか。まさかね…。
でも叔母さんがなってるから私もなるのか。そうなのか。
とりあえず冷静に先生の話を聞きました。
でも真っ先にうかんだのは、元気にふざけてる息子2人の姿…。
どうしよう。

先生:「どうします?検査しますか?」

と言われ、さらにあれこれ説明が入り、
あれよあれよと大急ぎでその場で針を刺して細胞を採る検査をすることに。
どうやら検診当日に「針生検」という検査をすることになった。

針生検査ってどんなもの?

ふらっと検診に行ったつもりが、
わけもわからず乳がん検診の日に針生検も受けることに。

検査費用は約15,000円かかると説明をうけ、実際は13000円程度だった記憶。

最初に局部麻酔をし、その後皮膚をメスで切開し、そこに太めの針(2~5mm)を何度かガシャンガシャンと刺し、組織を採取。

検査後は30分ほど胸の圧迫止血をして帰宅。
その日はシャワーNG、激しい運動も飲酒もNG。
そんな説明同意書に検査前にサインしました。

検査を受けてみた感想ですが…

局所麻酔をしたので全く痛くないと思いきや、
最初のメスを入れた瞬間がチクリとちょっと痛い。
ガチャンガチャンと太めの針を刺した時の音が大きくてびっくり。
痛みはほぼ無し。でも最後の6回目はなぜかめちゃ痛かった…。
本当は全部で4回の予定が、細胞が固くて針が上手く刺さらなかったらしい。

検査結果は5日後
先生:「その時は良ければご家族の方も連れて来てください。
それと入院するならどこの病院にするかも決めておいてください。」

と。結果出る前なのに乳がん決定みたいじゃん。
というか決定なんだろうな。

さて、針生検後の痛みについて。
なんかずきずきと痛い状況が1,2週間続いた記憶。
針で細胞が傷ついた痛みなんだけど、
ずきずき、ずきずき、まるでここに乳がんがあるよ!
と言われているような気分。

ずきずきする部分を触ってみると、いびつで固いしこりを胸の奥の方で感じる。
1,2センチ程度の固まり。しっかり胸に張り付いて動かないしこり。
これが乳がんなのかな?これまでセルフ検診などしたことなかった。
毎日セルフ検診してたらもっと早くに発見できたのかも…。

乳がん検診を終えて
家族にどう伝えるか、乳がんかも宣告された時の気持ち

ただの乳がん検診だけのつもりが、先生の診察に針生検査にと、
1日がずいぶん長く感じた。
それも何もなかった人生から突然の乳がん宣告、
帰り支度のロッカーと到着時とのロッカーとはまるで別世界。

ふとスマホを覗くと

旦那:「どうだったかな?」とLINEが

私:「ごめん、残念な結果だった」

旦那:「え?」

私:「乳がんの可能性が高いんだって」

旦那「え?」

こんな感じで旦那には帰宅の際に、さらっと伝えました。

なんかじわじわへこむなぁと、
乳がんかもしれない宣告をされてからずっとぼんやり気が重たい。

当たり前に気持ちはへこむけど、
きっと早期ステージだろうし大丈夫。

そういえば先生に早期の小さな癌ですよね?
と検診の時に聞いたなぁ…。先生は残念そうな表情で
先生:「早期…?うーん、1センチから2センチかな」
と言ってた。

1センチ2センチと言われてもよく分からん。
でも毎年検査してるんだからどっちみち早期だよね。
そうでなかったとしてもなるようにしかならないから、今まで通りに過ごそう。

むしろこれまで以上に1日1日大切に過ごそう。
家族との時間と大切に楽しく過ごそう。
それで濃い毎日を過ごせたら、長生きしたのと一緒じゃん?
もう受け入れちゃえばいっか!と
針生検結果が出るまでの5日間、あまり余計なことを考えないように過ごすように努めました。

いつもは疲れてイライラしがちな旦那がやたら優しいし。
(↑夫婦仲はとても良好だけど出産後はケンカがかなり増えた…)
逆にこれまで以上に幸せな毎日かも?

乳癌かも宣告され、久しぶりに自分の人生をあれこれ振り返ってしまいました。

母の統合失調病、恋人との死別、結婚、不妊治療。
色んなことが次から次へと起こりました。

今回の乳がんかも宣告をされ、
あー、そういえばもう死んでもいいやと思えるほど
悩んでた辛い時期が10年ほどあったなと久しぶりに思い出したり。

あの頃はあんなに死にたかったのに
いざ乳がんと言われたら当たり前に死にたくないと思うし。
とにかく結果を聞きに行く日まで落ち着いて過ごそう。

針生検の結果と乳がん手術はどうするか。~部分切除か乳房全摘か、乳房再建するか~

針生検の結果を聞きに夫婦で病院に行きました。

結果は、やはり乳がん。1センチほどの腫瘍があるとのこと。
ステージ1で、早期発見なので手術すれば大丈夫と説明を受けました。

手術方法は、癌とその周り1,2センチほどを取り除く部分切除か、
乳房全体を摘出する手術か、自分で選択しなくちゃいけない。

どちらを選択するかは、手術当日までに決めれば良いと説明を受けました。

自分で決めると言っても…

術後の見た目はどうなるの?
部分切除にしても全摘にしても、術後どうなるのか分からなさすぎて決められない…
全摘にしたらもう以前のようにファッションは楽しめない?

とりあえず気になることはその場で先生に質問して分かったことは、

・私の場合、腫瘍の場所が見た目的に最も不利な場所にあるため
 術後の乳房はだいぶ変形する

・この病院では乳房再建手術はしていないため、
 同時手術を希望の場合は別の病院での手術となる

・部分切除の場合、取り残しのリスクはゼロではない

・部分切除の場合は、術後一カ月ほど毎日放射線治療が必要となる

・全摘の場合、保険適用で再建手術ができる

ざっと説明を聞いた結果、乳房を残してもだいぶ変形してしまうくらいなら、
全摘して、もし再建したくなったら再建手術を受けようと考えました。
毎日放射線治療に通うのも面倒だし、
取り残しのリスクに不安に思う日々もめんどくさい。

簡単に決断できることでないけど、
乳癌と説明を受けたときに
ここの病院で手術してもらう、
おそらく全摘の方向でお願いする、という意思表示をして帰宅しました。

手術日は約2週間後で決定しました。
全摘の場合、入院期間は約2週間とも説明を受けました。

フルタイムの正社員として働いている仕事の方は、
何事もなかったかのように入院1日前まで働きました。

早期発見の乳がん、手術するだけ。
胸は無くなっちゃうけど大したことじゃな。
落ち着いて行こうとあえて悩まないように過ごしました。

乳癌について誰にどう伝える??

乳癌手術で2週間入院することが決定しました。
誰にどう伝えたか。

私は比較的オープンな方なので、一般の人より多くの人に伝えたと思います。

まず一番最初に旦那に報告。

次に両親
親より先に癌になってごめんなさいと謝ったら、
しょうがない、乳がんじゃ死なないからね!と落ち着いて聞いてくれた。
でもけっこうショックはうけてた。

乳癌経験者の伯母さんにも報告した。
乳癌の事を色々聞きたくて電話したけど、だいぶショックを受けててそれどころじゃなかった。
さらっと手術するだけだよ!と元気に伝えたのに予想外の反応にびっくり。
叔母さんは部分切除だったから、全摘するつもりの私に驚いたらしい。

会社にも報告した。
総務とかの事務系部門で働いててどうせバレるので、
社長を含め部署の人全員に伝えた。
手術するだけなので、手術1日前から、病理結果が出るタイミングまでお休みします。約1カ月後に復帰しますと報告。

特に仲の良い友人にも報告した。
退院後にしようかと思ったけど、万が一何かあった時に後悔するのは嫌だから先に言っておこうと思って伝えた。同世代で乳がんの人はいないからびっくりしてた。

子供たちにも報告した。
子供に報告するかどうかが一番悩んだし辛かった。

1週間ほど悩んだけど、伝えるかどうか決められず
子どもたちにママが病気になったらちゃんと言って欲しい?
と子供たちに質問をしてみた。

小学生3年生の次男
「オレは本当のこと知りたい。そしたらママのこと助けてあげられるでしょ?逆にママだったらどう思うの?ほんとのこと知りたくないの?知りたいでしょ?」と迷わず答えた。

小学5年生の長男
「何でそんなこと聞くの?最近のママ変!変なこと言わないで!」
とすごく困ってた。

次男の反応を見て家族には本当のことを伝えなくちゃと、子ども扱いばっかしてちゃダメかもと決意が固まった。
でも自分の口からは伝えられなくて、旦那から伝えてもらった。

ママは乳がんになった。
手術のため2週間入院する。
癌は怖い病気だけど、手術をすれば大丈夫。

癌と知ってから一度も泣かなかったけど(泣いてもしょうがないから泣かなかった)、この時初めて泣けてしまった。

子供たちは報告を受けたとき、長男はショックでずっと泣いてた。
次男はママ大丈夫なんでしょ?とケロッとしてた。
長男の方がやっぱり色んなこと考えちゃうんだろうなと
こっちまですごく悲しくなっちゃったけど、
とにかく手術するだけなんだから、大丈夫!と言い聞かせて過ごしました。

落ち着いてるように見えるとまわりから言われたけど、
乳癌について検索しまくって、傷跡はどうなるんだろう?と画像検索もしまくった。元気にふるまっていてもどこか気持ちはどんよりでした。

次の投稿は入院準備編になります!
40代ママの乳癌体験談 ~②入院準備編~ | なんかブログ★ (nanka.website)

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
にほんブログ村



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする